不妊治療は未知の世界

助産師が2人目不妊で不妊治療を始めていき、学んだことを書き留めています。

KLC③ D15 受精確認:クロミフェン周期(6)


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 KLC3周期目にして、初めて採卵できたので、
うわさに聞く、受精確認の電話をしてきました。
 
電話で教えてくれるなんて本当にありがたや。
でも、電話したのが祖母とかでも分からないよね。
いや、ありがたいんだけど。
だから、このシステムでこれからも続けてもらえるよう、トラブルが発生しないことを祈る。
(指定の時間に診察券番号と氏名を伝えるだけなので、危機管理的にどうなのかとちょっぴりだけ思っている) 
 

 

D15 受精確認

仕事で指定の14時に電話できず。
あまり気にしないようにしてたけど、いざ電話しようとなったらすごく緊張…
ここで採卵数の訂正されることもあるんだよね…
ドキドキして電話した。
 
氏名と診察券番号を伝える。
 
3個採卵したと思いますが…
ふりかけ受精をして、
3個とも受精できました。

 

!!?
 
途中で顕微受精になる可能性もあるとお話があったかと思いますが、すべて問題なく受精できました。
それでは明日、分割確認のためにもう一度お電話ください。

 

 
!!!!
 
なんか、途中声が出なくなって、「もしもし?」とか言われた(笑)
すみません、放心状態でした。
心が傷つかないように受精できなかったとかそういう事態ばかり想像していたから
なんか…驚いた。
 
受精や卵割がうまくいくかは精子因子のようだから、どうやら夫の精子はかなり健康らしい。
本当、感謝です。
むしろ、ごめん。
 
 
 
その後は、ふわふわと身体が浮くような多幸感・・・。
 
いや、なんのクスリもやってません・・・
 
とにかく、とにかく、驚きの一言だった。
 
 

レスキューICSI(顕微授精)について

 
体外受精は、いわゆる「ふりかけ法」と言われるconventional-IVF(濃度を調節した精子を卵子にふりかけて受精するのを待つ方法)が基本。
KLCでは、IVF実施後に受精が確認できたものが1/3だと、レスキューICSIを行うらしい。
また、上記の受精確認時間を、5時間と定めている。
 
 
レスキュー顕微受精にならなかったということは、短時間で受精確認とれたということになる。
 
 
ということで、以下の論文について。

Effect of coincubation time of sperm-oocytes on fertilization, embryonic development, and subsequent pregnancy outcome. 

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.3109/19396368.2012.708087

 

上記の論文を解説している英クリニックのブログから引用。
ブログ先に詳しく説明してあるので…。 
 
上記論文では、通常の媒精(16-18時間)と比較して、
4時間の短時間媒精でも、精液所見が正常な群においては、受精率、妊娠率ともに差がなかったらしい。
 
また、短時間媒精で受精しないグループにレスキュー顕微受精行った場合、体外受精と受精率はほぼ同じだったとのこと。
 
ただし、論文の表を確認すると妊娠率は10%低くなっている。
 
 おそらく、短時間で受精しなかったものは、その後も受精しないだろうから、
レスキューICSIによって受精できただけでも御の字なのかな。
 
 
※この論文が収録されている雑誌のSystems Biology in Reproductive Medicineの2017年impact factorは1.582だし、2012年公開なのに2018年になってもViewsは200以下だし、引用もされてないし、しかもMethodないしってことでレスキューICSIに関する重要な論文は別にありそうだけど・・・