hCGに対する加藤レディースクリニックの方針
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色々なブログを見る限り、KLCではhCGが高いことをひどく敬遠する様子*1
実際に私も、KLC初診のD3の採血結果で、βhCG = 0.4という結果から、治療開始を延ばすことを指示された↓↓
この初診で言われたのは、検査結果からhCG注射の影響がまだ残っているから、妊娠する可能性が下がるということ。
んーーーー。。。。
でもhCG注射って、婦人科では一般的な薬で、不妊治療でも良く使用される薬剤。
クロミッドを飲み続けていた私も、排卵誘発のために毎周期hCG注射を打たれていた。
だから、初診(しかも初めての体外受精を試みるための採卵周期)で、βhCGの値が高いという理由で採卵を延期することになるとは思ってもおらず、驚いた。
ということで、何がどうなるのってことを今更だけど調べてみた。
院長の著書
初診時に渡されるKLC院長の著書に、このことについて記載されていたのでメモ。
排卵誘発剤・hCGの制限
hCGが残す卵巣への影響について
p.70-71
卵巣では、月経開始後からいくつかの卵胞が成長を始め、その中の1つが成熟して排卵します。それ以外の卵胞は、通常は黄体になって消滅します。
ところがhCGを投与すると、なくなるはずの小さな卵胞が、消えずに生き残ってしまうのです。そして、次の周期にそれが成長して、排卵に影響を及ぼしたり、月経周期を乱してしまうことがあるのです。
すなわち以下のような流れでしょうか?
「hCGを投与➡ 遺残卵胞ができる➡ 不完全黄体化する可能性➡ 月経周期が乱れる」
そして、月経周期が乱れる≒ホルモン環境悪化?≒卵子の成熟や着床に影響?という流れ?
でも確かに、遺残卵胞をそのまま放置しておくと、次の周期にこれが成長してしまい結局古い卵子が排出されることで妊娠率が下がる…というのはなんとなくわかる。
だから、遺残卵胞があったらピルでリセットしたりするもんね。
KLCでは月経周期の乱れではカウフマン療法をしているらしいし。
この本のp.71には「hCGの影響」という図が載っている*2
hCG注射とGnRHアゴニスト点鼻薬を投与した際のピーク値と推移のグラフ。
- GnRHアゴニスト点鼻薬投与時は投与4-8時間でピークとなりLH80-100mIU/ml、投与12時間後にはベースラインに戻る
- hCG注射時は、投与から約2-4時間後でピークとなりβhCG約1000mIU/m、投与12日後にベースラインに戻る。
この図が言いたいのは、
hCG注射は早く長く効くぶん基礎値に戻るのも遅くなる、
GnRHアゴニスト点鼻薬はピークになるのはゆっくりだけど早く基礎値に戻るため身体への影響も少ない。
計測単位は…誤植?((mIU/ml(読み方は「ミリ・国際単位・パー・ミリリットル」)))
私の場合
さて、私のようなケースでは、なぜ1周期見送ったのだろう?
ちなみに、Pmdaで記載されている参考基準範囲は下記の通り。
えーーー一応参考基準範囲内じゃない?
院長著書の図ではhCG注射から12日後には基準に戻っているはずなのに、βhCG値がやや高いのは異常と判断された?
でも、ホルモン値なんだし、βhCG値自体にだって個人差はあるんじゃない?
前周期で化学流産していた可能性があるからとか?
でも、前周期の月経日数とか、βhcg測定したかとか、何も聞かれてませんけど?
もしかしてhCGの影響が無くなるのに、個人差があり完全に影響がないと判断できるまで治療はしないのか?
じゃあじゃあ、0.4mIU/mlじゃなく、0.3mIU/mlなら治療開始してくれたの?
でも、その基準は著書にすら示されていないけど…。
KLCの経験値的なやつなのかな…。
それとも診察した医師自身の経験測?
私の場合、D3エコーで遺残卵胞もなかったし、月経周期が乱れてるわけでもないのになぜ治療はじめられなかったんだろう…。
なぞは深まるばかりです。
※しかもこれ書いた後、 βhCG値0.4mIU/mlでも採卵周期に入ったという記載を別ブログで見つけた…。どういうことだ?
そして、2周期目となった成功報酬制が適用となった翌月の記事↓
D3でβhCG測定してませんでした…。意味わからないよーー。
KLC判定日のβhCG に関する論文↓↓
不妊治療のお勉強記事↓↓
3周期目の採卵と移植で妊娠しました↓