レトロゾール周期:E2値への影響
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レトロゾール(フェマーラ)を使用した場合、
採卵日を決めるにあたって、E2値の基準は変化するのか?
自分なりに調べてみた記録。
E2への影響:診療ガイドブックより
以下より引用します。
京野廣一(2016). B-3 排卵誘発法/卵巣刺激法ーアロマターゼ阻害剤. 柴原浩章編著;不妊・不育診療指針. 248-249, 中外医学社, 東京.
(1) AIの排卵誘発機序
①中枢性作用
卵胞期において、血中Eは視床下部‐下垂体系に対してnegative feedback (NF)を発揮し、下垂体のFSH分泌を抑制している。AIは全身のアロマターゼに作用してE産生を阻害し、その血中濃度を低下させる。その結果、NFが解除されFSH分泌が亢進し、卵胞の発育が促進される。
- E2の血中濃度低下について言及あるが、基準値や範囲等は示されていない。
E2への影響:KLCの診察で聞いてみた
ということで、E2の値について、診察時に聞いてみた。
医師の回答
「レトロゾールの機序としてE2を低く抑える影響がある。」
「そのため、通常よりも半分ぐらいの値になっていると考えてよい。」
「今回はE2が260だったので、通常周期なら520~ぐらいになっていたと考えられる
そのためE2が特別低かったとは言えない」
ほえ~。
この半分ぐらいってのは、どこを見たらわかったのかなぁ。
採卵のタイミングを決めるときに、E2値が十分に上昇していなくて、LHサージがまだ高くない場合、「明日も診察に来てね」っていわれるよね。
ということは、
卵胞1個に対して通常はE2値200-250という値を目安にという記事を見たことがあるから、
レトロゾール周期では、E2値が半分程度であっても卵子は成熟しているだろうと考えるのかなぁ。
★学んだこと★
レトロゾール使用時のE2値は、基準の半分程度で、卵子は成熟しているだろうと考えられる?