不妊治療は未知の世界

助産師が2人目不妊で不妊治療を始めていき、学んだことを書き留めています。

KLC② 初採卵後、卵子回収0個だったむなしさをつらつら:レトロゾール1周期


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※愚痴&中絶に関する記載あり※

 

 

採卵したけど、回収できなかった。

それ自体も悲しかった。

でも、いつもなら排卵後のこの時期って、色々と妄想していたはず。

 

受精したかな?

卵割したかな?

着床したかな?

 

もうお腹にいてくれるのかも…

いろんなもしかしてを毎月想像していた。

 

 

なんか胸が張っていたいかも。

子宮がチクチクするような…。

怠いような気がする…。

 

 

微妙な身体の変化に一喜一憂したりして。

 

でも…

 

今回は絶対に妊娠していないってことが分かっている。

だって、卵胞はもうすべて針を刺しちゃったから。

エコーで、むにゅーと小さくなっていく卵胞を見たから。

 

採卵できないことで、こんな喪失感を抱くとは思わなかったなぁ。

体外受精に進むまでは、妊娠しているかどうか分かるのは妊娠検査薬か月経がきてから。

だから、結果が分かると同時に、もう次の周期が始まっていた。

生理になったら、すぐに次の診察予約。

次のスケジュールがどうなるか再確認して。

もろもろの予定がうまく回るかどうか、調整して。

 

 

体外受精での不妊治療では、これからも色々な、新しいつらさがあるのかな。

体外受精に長年取り組んでいるみなさん、たくさんのことを経験しているんだろうな。

でも、この経験もきっと活きるときがくるよね。

 

 

昔働いていた病院でのことを思い出す。

中期中絶の分娩介助で、出会った赤ちゃんたち。

もう手があって、足があって、指があって。

真っ赤なテカテカした赤ちゃん。

 

さようならの準備をするときは、独り手を合わせて祈っていた。

「次は、私のところにくるんだよ」

毎回そう呟いていた。

 

待ち望んでいる人たちのところにやってきてくれているといいなぁ。