不妊治療は未知の世界

助産師が2人目不妊で不妊治療を始めていき、学んだことを書き留めています。

私が体外受精での病院選びで考えたこと


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私は、体外受精にステップアップするタイミングで転院した。

高刺激系不妊治療専門クリニックで一般不妊治療を8か月間受けて、

低刺激系体外受精専門クリニックの加藤レディースクリニックへ転院した。

 

転院した理由は下記の通り

番号が小さいほど、転院理由として大きい

  1. 個人的なスケジュールの都合:海外へ行く予定があったので高刺激不可
  2. 体外受精するのは今年いっぱいと決めていること
  3. 他の不妊専門クリニックも受診してみたかった
  4. 一度の体外受精にかかる時間が長い:5か月~
  5. 一度の体外受精にかかる費用が高い:120万~

 

結局のところは、自分の予定に合わなかったってことと、

いきなり高刺激の卵巣刺激にトライするほどの覚悟がなかったってことが大きい。

 

私の場合は、PCOSのため、以下のような体外受精のプランを提案されていた。

  • 前周期にピル内服(1か月)
  • 採卵周期の卵巣刺激方法はアンタゴニスト法で、受精卵は凍結保存(1か月)
  • 高刺激で卵巣が腫れるだろうから2か月は卵巣を休ませる(2か月)
  • 移植周期はホルモン補充後に移植(1か月)

 

その後の想像できる流れは以下の通り。

 

  1. 妊娠できた→治療終了
  2. 妊娠できたが流産→必要時手術→生理再開まで休息→ホルモン補充移植周期
  3. 妊娠できない→翌月にホルモン補充移植周期(受精卵の数に応じる)
  4. 妊娠できない→前周期からやり直し(+最低5か月)

 

以上のように、順調にいっても一度の体外受精周期で5か月かかるわけで。

それで一度で妊娠できたらいいんだけど、そううまくはいかない…ってことを、

この妊活期間で思い知った。

 

例えば、うまく前周期でピル内服して卵胞の大きさが整ってくれたとして、

アンタゴニスト法やっていく途中で、卵胞の育ちにばらつきがでてきて、

主席卵胞が決まっちゃうことだってあるはず。

そうしたら、高額な注射を打つ理由はなくなるし、1~2個しかとれないであろう採卵を、高額な費用をかけてやるのはやめようって話になるだろう。

 

治療なんていうものは、ある一つのやり方やタイミングが、

だれにでもぴったり当てはまるなんてないわけで。

ある程度経過を観察していくことで分かることも多い。

そういうものだってわかるから、いきなり高額な費用をかける覚悟ができていなかった。

特に、KPCは他よりも体外受精費用が高い…。

もちろんいいところもたくさんあった。

通院時間、待ち時間、二人目不妊フロア整備、医師やナースが融通利かせてくれるなど…。

 

色々と悩んだ結果。

せっかく東京に住んでいるのだから、せっかく完全報酬制が適用されるのだからと、

目先の予定と都合が合うKLCに駆け込んでみたのだった。

 ****

 

 

なんだかんだ言って、腰据えて体外受精に取り組むっていう気持ちができていなかったのかなと振り返る。 

 

もしも、湯水のようにお金があったら?って考えたとき、

迷いなく高刺激もできるクリニックを選ぶんじゃないかと思う。

二人目不妊患者としては、フロアが分かれてたり託児があるのも重要!ってのは置いておいて・・

 

KLCは自然か低刺激しか選択肢はないけれど、高刺激系クリニックは希望すれば低刺激だってやってくれるわけで。

その分選択肢はかなり広がる。

※とあるクリニックでは11万通りと表現しているぐらい

 

ただ、得意な治療法ではないと排卵時期の見極め方や、クリニックの開院日の都合で成功率が低くなることはあるのかなとは思うけど・・・。

あちこち転院すると情報もばらけちゃうというのも不利かなとも思うし。

 

また、いつでも通院できる状況なら、何度注射に通う必要があっても、ひと月でも若いうちに確実に受精卵を得られる方法を選択したほうが生産率には有利だと思う。

PCOSの場合、自然周期や低刺激よりも、高刺激のほうが移植までは確実に進めるだろうから…。

採卵ゼロが続くことの恐怖ったらないよ。

 

ただなんだかんだ言って、金額抑え目で、成績が良いKLCは、

私にとって本当にありがたい存在ではあります。